デュモーリアの「レイチェル」。とてもよかった。ゆっくり、確かに崩壊してゆく感覚にぞくぞくする。
レベッカ」もよかったが新訳で読みたい。ヒッチコックの「レベッカ」は小説の一人称を完全に映画化できている。
「鳥」の「恋人」「モンテヴェリタ」もよかった。「モンテヴェリタ」は吉田健一訳を読みたいが見つからない。

「牝猫たちの夜」「女教師」(田中登監督)。「牝猫〜」は散漫だけど最後の15分がよかった。第三者の死とセックスを通じてエロスが燃え上がる。「女教師」は永島暎子のキャラクターが平凡で美しさがもったいなかった。永島暎子の復讐が見たかった。現場を覗いていた二人の教師が各々現場を思い出しながら行為にふけっていく場面、最後の洞窟は記憶に残る。