グエムル(ボンジュノ監督)
役者の顔が皆いい。序盤展開が早くてよかったが中盤停滞した。少し長い。最後のシーン良かった。反米、反体制、反似非ヒューマニズムはいいが、戯画化によって権力の不気味さ、怖さは薄れた。
主人公が監禁されている場面が全体に面白くない。
殺人の追憶が、主人公が権力の側に立っていることで力を持っていたようには、この映画では、皮肉が機能しない。
兵役があるというのは現実には嫌だが、映画にとっては有利と思う。銃の扱いに慣れている所、父親がやられる前、戦争の影が見える。
トレーラー、標識、斜視、殺人の追憶でも素晴らしかった(超低空)飛び蹴り、橋に空いている穴から目を覚ますペドゥナ、スローモーションの使い方は良かった。