谷崎潤一郎神と人との間」を読んだ。自分自身のスキャンダルをネタにしながら、自分自身も、妻も、友人=敵である佐藤春夫も、同様に戯画化していく力、観察していく力、人の哀れさとおかしさが同居する。
ユダ(瀬々敬久監督)見るが、やはり演出とカメラに馴染めない。映画とそれを見る者の距離の問題。その距離を、撮影や編集の技術によって消すことに意味が感じられない。