「モダン・パラダイス」(国立近代美術館)に行く。
「亡霊」ということばかり気になっているので、得体の知れないものが出てきそうな気配をはらんだものにしか注意が向かない。デ・クーニング「風景の中の女」、吉田克朗「触」、小出楢重「ラッパを持てる少年」、古谷誠一「クリスティーネの肖像」、モロー「雅歌」、エルンスト「つかの間の静寂」、岡村桂三郎「黄象」など。
粕谷栄市「悪霊」何度も読む。
「あるいは、何もかも無視してよいのかも知れぬ。だが、全て、妖怪が、妖怪である真の理由は、その本当のすがたを、遂に、誰も知ることができないことである。」(妖怪)