メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」を見た。物足りない場面もあるが、最近のアメリカ映画で一番良かったかも知れない。乾いた叙情にペキンパーを思う。ストーリーはファンルルフォの短編を想起させる。死体が映る場面が出色。最後にもう一度見せてほしかった。役者もエキストラまで皆よくて、男はもちろんだが、女性二人、ジャニュアリー・ジョーンズメリッサ・レオがとてもいい。
追跡が途中でなくなる所、殺した相手が妻と姦通していたことを最後まで知らない所なども、いいと思う。トミーリージョーンズはもう少し耄碌して、ワイルドアパッチのバートランカスターのように、死の匂いがしていたほうがよかった。それで、途中で出会う老人が効いてこなかった。