2005-10-27 ■ ディラン・トマス全詩集(青土社) 四巻本のディラン・トマス全集(国文社)の詩編は相性が悪くて結局読めずにいた。これは読みやすい。 黒球/江代充(書肆山田) 古い日記を拾遺したらしきもので、日付が入っているのだが、ねじれた文章とあいまって、謎めいた印象を受け、どこまでが「本当の」日記なのかわからない。 内田百〓の東京日記とか、ジャコメッティやカフカのノートとか、吉岡実のうまやはし日記など、本物の日記であろうが日記の体裁をした作品だろうが、どちらにしても現実と夢想のあわいを行く。