元気出ず、まとめ買いして金なくなった。フィルム・ノワール傑作選DVD中古、ディスクユニオンにあった。「冷血」の新訳。「ロリータ」新訳は今日はやめた。ゼーバルト「目眩まし」、楳図かずお「姿なき招待」の復刻版、山田宏一「何が映画を走らせるのか」、古本屋で「トラークル詩集」(小沢書店)とシュルツ全小説(平凡社ライブラリー)。

ランド・オブ・プレンティ
バート・ヤングもったいない。見せ場なしか。
何か腑に落ちない。もっとドラマが欲しかったのかな。7割出そろったところで終わった感じ。
アメリカの正義に傷つけられながらもなお信じている者、アメリカにいても異邦人である者、国を越えた世界を信じる者、3者が砂漠で出会いながら、決定的に向かい合う場面がないのはなぜか。多くの時間で1人が欠けていて、3者がまともに向かい合う時がほとんどない。その対話の不可能性が現在なのだとヴェンダースが言いたいのかもしれないが、映画では決定的な場面を短時間でも見せてほしい。
ラストのカット。不可視のツインタワーをパンアップするカメラは良かった。
ミシェル・ウィリアムスは子供のようにもおばさんのようにも見える。後半太陽を避けるため、頭部を覆ってたのが良かった。中東にいたときもああだったのだろう。