雪がやまない。
studio one disco mix 聞きながら本読み。soul jazz records の studio one シリーズのなかでもかなり好き。あとspace shift / Steve Spacek。ミニマルでエレクトロニカでスペイシーなファンク。歌はへた。

皆川明の旅のかけら」「ミナペルホネンの刺繍」「ミナペルホネンのプリント」女に生まれ変わってミナペルホネンを着たい。

聖母/マゾッホ中央公論
マゾッホとサド/ドゥルーズ晶文社

リリスロバート・ロッセン
これは本当に凄い映画と思う。1964年。ヒッチコックがマーニーを撮った年。めまいが58年。サイコが60年。狩人の夜が55年。
ウォーレンビーティ自身は自らのトラウマについてほとんど語らない。周囲の人の言葉、彼のわずかな返答、写真などの小道具がそれを示す。映画全体が、彼の心象世界として現れる。出来事は彼の心の反映であり、映画を見ることは彼の心の中への旅である。
ジーンセバーグが湖の水面に映る自分にキスをする。その時、水面の向こうから死んだウォーレンビーティの母親が甦る。霧が彼女を隠し、ウォーレンビーティが彼女の名を呼ぶと、霧の中から姿を現す。そのとき彼が魅惑される。死の世界から甦った母親。二人のラブシーンには、水面のきらめきが二重写しとなる。水槽を挟んで見つめ合う二人。その水槽に人形を沈めるウォーレンビーティ。お互いの近親相姦の夢。
槍のお祭りのシーンはほとんど夢のよう。しかし描写自体はリアリステッィクである。
最後、ウォーレンビーティが母親か恋人なのかわからない光景を見るシーンは凄まじい。

ジーンハックマンの映画初出演らしいが40年同じでびっくり。ネクタイが絞まりすぎているかのように首を動かす演技が既に行われている。