20060511

神代辰巳の映画で、人と人のつながりを、例えば嫉妬というものが阻害することの悲哀と、それを乗り越えたところのユートピア、所有欲などを乗り越えた共同体の可能性への志向を感じるのだが、なみおか映画祭のパンフレットによれば、いくつかの映画の脚本を担当した荒井晴彦にはそういう狙いはなかったのだと言う。荒井晴彦は嫉妬について書いたつもりが、神代辰巳が映画にすると、そこが曖昧になっていくのだという。荒井晴彦はそこに疑問も感じているらしいが(現実の世界はそうではないだろう、という)、自分から見て鍵になるのはそこにあるように思い、そこに惹かれる。その点で脚本家と監督の間にコンセンサスがなかったことに少し驚いた。

レゲエサンスプラッシュ9年ぶりに復活。ジミークリフ、フレディマクレガー、ルシアーノ辺りの来日が決まっているらしい。