好天。印刷所から出てきたばかりの校正紙に顔を近づけると、西瓜の匂いがした。インクの匂い。

爆撃機の眼」を見る。フィクション映画とリアリティについてまた考えさせられる。世界の捉え方、物語の進め方、人間の捉え方、カメラ・映像をリアリティに近づけていくか、人工的にしていくか。
世界を、恐怖とか、孤独とか、そういう概念に当てはめて作るのではなく、人間それぞれが思っている世界があって、それらが互いに共存し合っているものとして、世界を捉えていくこと。

ルノワールゲームの規則」でいえば、本当に恐ろしいのは、人間の数だけ正しいことが存在していること。