Mr.ジレンマン 色情狂い(小沼勝)、シネマヴェーラ
笑ったが、映画終わった時にどっと疲れる。東京乾電池の面々の馬鹿ぶりを、もっと引いた位置からクールに撮ってほしかった。小川亜佐美の美しさは素晴らしい。

夜汽車の女(田中登)、ラピュタ阿佐ヶ谷
お話は完璧だが、美意識が硬直化を招いているようで、疲れた。美しいほどに閉塞感が増す。夜汽車の場面はもっと出来事が欲しかった。
三人、または四人の宙づり状態がもっと見たかった。宙づりが崩れるのが早いように感じた。

今の自分が見たいのは、例えば3人の人間が、それぞれの思惑をもって同じ空間にいる、しかし都合のいい答えはどこにもない、そこで誰もが動けない、または動かない、そういう不穏な時間の持続。
嗚呼!女たち猥歌で、内田裕也が留置所から帰宅すると愛人二人がレズビアンプレイをしている。内田裕也は鏡越しに途方に暮れつつそれを見ている、じりじりと時間が経過して、突然内田裕也がマ×コ!と叫んで、その場面が終わる、くらくらする。