「オトシモノ」(古澤健監督)を見た。
スローモーションの使い方、ビデオに映る影、遺失物保管室、トンネルなど、いい所もあったが全体には残念だった。中盤までの展開の早さはよかったが、中盤から失速し、取ってつけたような友情場面は退屈、大事な時に繰り返される回想場面は冗長で、しかも前にあったカットの再使用で、ひどい編集と思う。若い観客の共感を得るための編集なのかもしれないが、タイトさが失われ、この映画にはそぐわない気がする甘さが出て残念だった。