「生贄夫人」「実録阿部定」「マインド・ゲーム」「片目だけの恋」
「生贄夫人」わかりやすすぎる展開で、調教プレイそのものを自分が楽しめないので、退屈してしまう。関係が捻れて行く感じ、調教が喜びに変わっていく過程と葛藤がもっと見たかった。ラストにはびっくり。
「実録阿部定」最初から行き詰まっている二人の関係の愛欲底なしぶり、停滞を延々と見せられて胸焼けし、退屈する。その停滞ぶりを楽しめなかった。もう少し過去のフラッシュバック部分を増やしてほしかった。
「マインドゲーム」作った人が一番楽しそう。前半面白いが、鯨に入ってからが退屈。4人と恐竜が踊る所は最悪。
「片目だけの恋」見えない緊縛。愛の徹底的な伝達不能性。男の無自覚な言葉を、主人公は正しく受け取る。愛の言葉として。しかし、男は自分が愛を伝達したことに気づかない。主人公は男の部屋で本を見つける。その本から、愛についての新たな伝達を受け取る。しかし、男は自ら伝えたことを決して知ることはない。そして殺される。ただ、父親の役割が今ひとつ自分にはわからなかった。