チャーリーとチョコレート工場
またも父子和解の話。CGが話に馴染んでいる。ゆがんだ家、お互い分身のような祖父母たち。家の内部自体がゆがんだ鏡で映されたもののよう。しかし不気味な要素であるはずのそれらを、なつかしいもの、馴染み深いものとして見せる。ジョニーデップのとってつけた空疎な笑い、人間嫌い、労働者を全て首にした男。それらも、不気味にはならない。不気味な要素、非人間的とされる要素が、おかしみ、かわいさに反転する。メルヘン。靴磨きするチャーリーとの再会さりげなくていい。全て意図的なのかどうか最後までとぼけ続ける。