ワタリウム美術館で「夢の中からみつけた街」写真展。
ダイアンアーバスのプリントが4枚見られる。あとはメイプルソープ、ロバートフランク、ザンダー、アンディウォーホール、マンレイなど。
好きだったロバートフランクやデュアンマイケルズの内省的、個人的、ひそやかな感じが今日はぴんと来ない。
ザンダーの冷静な、対象と距離を取る写真、失職中の水夫やブルジョワ一家の娘の存在感、生々しいと同時にティピカルでもあるような、ある時代や場所の下にある人間を写し取っているのに惹かれる。
ダイアンアーバスは特別。

制作実習の試写を見る。音は撮影時に録音されたもののみで、まだこれから。
喪の異様なムードが冒頭から最後まで映画を覆いつつ、人の深い所にあるものを探っていく、すごい作品。

アデルの恋の物語」のことを思い出していた。アデルが自分の恋=命の弔いを、自分自身の弔いを行う映画だったと思う。自分の弔いだから死んでしまう。
ある人物の内面を、あくまでその行為、発話、表出されたものから描いていこうとするときに、非人情という言葉が思い浮かぶ。
弔いというのが自分にとってはすごく大切だと再度自覚する。